友ヶ島(沖ノ島)の海岸漂着物調査

2021年7月10・11日の2日間、友ヶ島(沖ノ島)の海岸漂着物調査を行いました。この調査は、2020年9月から毎月1回行ってきたものです。

 われわれKATIES、および学生団体Seaguardsのメンバーに加え、今回も和歌山市観光課様、花王株式会社様、環境省様にもご協力いただき、総勢24名での調査となりました。曇り空ではあったものの、気温と湿度がともに高い中での作業。全員汗だくになりながらも、無事調査を完了することが出来ました!

 調査後、Seaguardsのメンバーは疲れてすぐに帰路につきましたが、他の調査員の中には島の観光名所「第3砲台跡」や他海岸に足を運んでいる方もおられました。(オンライン授業でなかなか家を出ることのない大学生の、体力の無さを痛感しました…)

 調査では島の北側にある「北垂水」と南側にある「南垂水」の2地点で5m×5mの調査区画を3つ設け、区画内の2.5㎝以上のごみをすべて拾い、ごみの種類ごとに分類していきます。10日(1日目)に漂着物を回収して、分類がわかりやすいもののみ分類を行いました。11日(2日目)には、分類の複雑なもの、わかりにくいものについて、詳細な分類と個数・重量等の計測を行いました。

 前日まで数日間雨が降り続いていたため、その影響でごみの流出が増え、北垂水の漂着物は多くなっているだろうと予想しておりましたが、実際にはごみの漂着量は少なく、これまで行ってきた調査の中で最も少ないのではとのことでした。全体の量は少なかったですが、シーグラスがいつもより多く落ちているのが特徴的でした。

 また、友ヶ島を出て加太に帰る途中の船からはたくさんのごみが浮いている様子も確認でき、来月にはこのごみが友ヶ島に漂着することも考えられます。

北垂水の調査

集めたシーグラス

 南垂水では北垂水とは打って変わって、海岸から一番離れた区画において、風で飛ばされた発泡スチロールが多く漂着していました。また、これまでも南垂水では外国からのペットボトルやプラ包装が多く漂着していましたが、今回もそれらが見られました。

南垂水の調査

 11日には加太中学校の体育館をお借りして6、7月分の漂着物の分類・計測作業を行いました。この日もうだるような暑さと闘いながらの作業になり、こまめに休憩を取りながら無事作業を終えました!

 去年の9月から毎月行ってきた調査も、もうすぐ1年になります。さてどんな結果が見えてくるか、楽しみです!(Seaguards 山本)

分類・計測作業

一般社団法人加太・友ヶ島環境戦略研究会の活動の一部は、地球環境基金助成金を受けて行っております。

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