近大附属高校3年生特別学習 (於:堺浜自然再生ふれあいビーチ)

2023年8月29日(火)、近畿大学附属高校3年生の皆さん約70名と一緒に、堺市にある堺浜にて海岸清掃を行いました。

当初はKATIESの活動拠点である、和歌山市友ヶ島にて活動を行う予定だったのですが、台風7号の影響で入島不可となったため、身近な大阪湾で海洋ごみ問題を体感できる堺浜ふれあいビーチにご案内しました。

このプログラムは、中学3年〜高校2年という期間をコロナ禍の中で過ごし、社会とつながる教育活動に参加する機会がなかなか少なかった高校3年生の生徒様が、学校外で社会問題を体感し、自分たちにできることを考えてもらうことを目的とし、近畿大学附属高校様が特別学習として企画し、KATIESに協力をご依頼頂いたものでした。

午前10時に生徒の皆様が堺浜ふれあいビーチに集合、1時間強の間ゲーム形式も取り入れて漂着ごみの収集に汗を流されました。拾ったごみは全部で38.4kgでした。

お昼からは隣接するJ-GREEN堺に移動して、どうして堺浜にはこんなにごみが多く着くのか、どこから来て、やがてこのごみは何処に行くのか等の話をし、我々はこの問題解決の為に何をすべきなのかをグループディスカッションをして、発表してもらいました。

生徒の皆様による発表は、高校生とは思えないほど問題の本質をついた回答も多く、生態系、景観、人体の影響について真剣に考え述べられた意見が多く出てきて興味深いものでした。

プログラム終了後、参加した生徒様にアンケートをお願いしました。設問のうち興味深かったものを2点ご紹介します。回答数は50件でした。

■海洋ごみ問題は、海外のみならず日本でも起こっている問題だと知っていましたか?

  • よく知っていた 40%
  • 大体知っていた 50%

■大和川からもプラスチックごみ等が、海に流れ出ていることをしっていましたか?

  • 全く知らなかった 22.4%
  • あまり知らなかった 51%

自分の生活圏にて社会課題を身をもって体験し、解決策を考える。実際にそれが参加された生徒様の将来や社会に好影響をもたらすものになれば活動者冥利に尽きます。

この様な素晴らしい特別学習の機会をを企画実施してくださった、近畿大学附属高校様に敬意を表すとともに、深く感謝申し上げます。

(KATIES 益田次朗)

一般社団法人加太・友ヶ島環境戦略研究会の活動の一部は、地球環境基金助成金を受けて行っております。

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