JICA訪日研修 加太・友ヶ島視察

2024年3月2日、独立行政法人国際協力機構横浜センター(JICA横浜)主催の訪日研修に参加されていたフィリピン、モルディブ、サモア、スリランカ、ツバル、パプアニューギニアの方々を加太・友ヶ島にご案内し、当研究会が実践している海洋ごみに関する官民連携と市民社会組織連携について紹介し、参加者のみなさんと意見交換を行いました。

KATIESの活動紹介

加太漁港と友ヶ島が一望できる「休暇村紀州加太」(和歌山市)にて、KATIES代表理事の千葉知世が、プラスチック問題に対する「市民活動の可能性」や「行政との連携」を中心に、大阪湾の出入口に位置する加太・友ヶ島の歴史及び地理的な背景や、当研究会の活動を紹介しました。参加者の関心は高く、千葉が英語でプレゼンテーションを行ったこともあり、具体的な活動内容や推進要因について詳細な解説を求められるなど、多くの質問や意見が寄せられました。

友ヶ島視察

その後友ヶ島に渡り、KATIESが調査を行っている現場を視察しました。参加者と共に実際に落ちているごみを拾い、種類や発生原因について一緒に考えながら現地を体感しました。
また環境教育部ディレクターの平井からは、小学生を対象とした環境教育の概要や海洋ごみが有用な教材となること、さらにこれまで当研究会が友ヶ島や各地において実施してきた普及啓発イベント「MIGO」について説明を行いました。

意見交換

ランチタイムには友ヶ島の野奈浦桟橋近くで海洋ごみに関する意見交換を行い、各国の推薦によって来られていた参加者それぞれの国の現状や課題、対応策について話し合いました。

今後の展望

今回は時間に限りがあったため、加太地区の葛城修験道ゆかりの地など観光資源地への訪問や、友ヶ島島内の砲台跡や深蛇池などの文化・歴史的な場所への案内は叶いませんでしたが、加太・友ヶ島が海洋ごみだけでなく、豊かな自然に恵まれた魅力的な場所であることもお伝えしました。
KATIESでは、海洋ごみ問題は当研究会だけといった単独で解決できる問題では到底なく、国をはじめとする行政や学術の専門家や民間企業、また市民や環境保全団体といった多くの主体によるネットワークで取り組んでいく必要があると考えています。今回の一環で関係性を発展させ、相互の国の海洋ごみ対策推進に貢献できれば幸いです。

一般社団法人加太・友ヶ島環境戦略研究会の活動の一部は、地球環境基金助成金を受けて行っております。

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